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雨の新宿 小銭と冷たい目 ~ 住所データ整備秘話 ~

[地図]  2012年11月7日
いつもYahoo! Open Local Platform(YOLP)をご利用いただき、ありがとうございます。
地図編集チームの宮一です。

YOLPでは、住所を検索しその位置情報(緯度、経度)を取得する Yahoo!ジオコーダAPI や、緯度・経度から指定された場所の住所検索結果を取得する Yahoo!リバースジオコーダAPI をご用意しています。今回はそれらのAPIの元となる住所データにまつわるお話です。

住所データってどうやって整備してる?

Yahoo! ロコ - 地図 などの地図サービスでは「○○市△△町3-1-2」や「■■市▼▼町1113番地」などの住所を検索すると、その場所の地図が表示されます。今では当たり前になっているこのサービスですが、どのように作られているかみなさんは想像がつくでしょうか?

実は、とても地道な作業の賜物なのです。

YOLPチームでは、新たに住所ができると各自治体の図面や法務局の公図と呼ばれる資料を取り寄せて、その位置を特定していきます。
その後、今度はそれぞれの住所に対応する緯度と経度をパソコンでひとつずつポチポチと取得してデータ化していきます。

自治体で整備している住所資料の例



公図の閲覧。それは、大量のコピーと小銭と冷たい目

最近では情報公開制度やIT化が進んで比較的簡単に資料の取り寄せができるようになりましたが、以前は各自治体や法務局に出かけていって図面を1枚ずつコピーするということを地道にやっていました。

YOLPチームでは1995年より住所データ整備に着手しておりましたが、その頃はこんなことがありました。

それは秋、肌寒い小雨の日でした。
当時地図編集者だった私は、調査員を連れて公図の閲覧とコピーをするために新宿にある法務局出張所まで出かけていきました。まだパソコンでの住所検索が一般化されてない頃、東京23区の住所をできるだけたくさん集めてくるのが当時の私の使命でした。そのためには23区内の大部分のエリアの公図をコピーする必要があり、対象となる公図枚数は膨大なものになりました。

当時の公図を閲覧する方法は地道で大変なものでした。
  • まず、インデックスとなっている地図を参考に閲覧したい場所を紙に書いて申請します。
  • すると、事務員の方が奥の方から図面を取り出してきてくれます。
  • それを局に備え付けられているコピー機にてコピーをします。
  • 当時の法務局のコピー料金(1枚70円)をコピー機に投入してコピーを取ります。


法務局においてあるインデックス地図 当時と同型


膨大な数の公図をコピーするには大量の小銭を用意する必要があるため、数万円のお札をすべて100円玉に両替します。その小銭で逐一申請をしては手作業でコピーをし、それこそ法務局が開いている時間は朝から晩までこの作業を繰り返しました。

とにかく大量の公図をコピーする必要があったのですが、迷惑になるため長時間のコピー機の占有はできません。ある程度枚数をとってからコピー待ちの行列に並び直すなど気を使いつつ、事務員の方や後ろに並んでいる他のお客さんからの冷たい視線に耐えながらコピーをとり続けたものでした。

公図の例 当時実際コピーしたもの


※よく見ると右上のあたりに方位や縮尺を記入するなど、後工程に配慮した工夫もされています。

今でこそ住所の位置を検索することは簡単にできるようになっていますが、その背景にはこういった苦労があったものだと、今でも秋に小雨が降ると新宿の法務局のことを思い出します。

そういった経験で培ったノウハウは確実に現在の住所データの整備にも生かされています。
YOLPではこれからも住所データの整備に力を入れていきますので、よろしくお願いいたします。


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